Patisserie L'essentielle (茗荷谷 ケーキ)
こちらのお店のケーキは、甘さを控えめに、香りを引き立たせているのが特徴。
数回食べてどれも美味しかったので、まとめて10種類購入してみた。
・Choux à la crème(シューアラクレーム)
トンカ豆の香りを合わせたカスタードクリームが入っている。
(トンカ豆には、杏仁や桜の葉の香り成分であるクマリンが含まれる)
シュー皮には砂糖と砕いたアーモンドが乗っていて、さくりとしつつ、内側はもっちりとしている。
トンカ豆から杏仁っぽさを感じるが、バニラにも似ていてカスタードとマッチしている。
・Niçoise(ニソワ)
ココナッツムース、トロピカルフルーツのジュレ、バジル。
バジルの香り、トロピカルフルーツ(パッションフルーツ?)の程よい甘酸で口の中が爽やか。
真夏でもサラッと食べれる軽さ。かなりバジルが効いているので、苦手な方は避けるべき。
・ Cassisier(カシシエ)
カシスクリーム、チョコスポンジ、スターアニス。
スターアニスの独特な香り。自家製ジンジャエールに使うこともあるが、一般的にはスターアニスは聞き慣れない人が多い気がする。
チョコのほろ苦さとスターアニスの香りが合うのは知らなかった。
・Citoron praline(シトロン プラリネ)
レモンクリーム、ヘーゼルナッツのフィヤンティーヌ、しょうが。
生姜の香りはそれほど強くなく、序盤から最後までほんのりと香る。
全体的にあっさりとした味わいだが、サクサクのフィヤンティーヌが面白い。
・Forêt noire(フォレノワール)
ショコラとヴァニラのクリーム、キルシュ漬けのさくらんぼ。
調べてみるとフォレノワールとは直訳で"黒い森"を意味し、キルシュ漬けのさくらんぼを使った一般的なケーキのよう。ちなみに、キルシュとはさくらんぼリキュールのことらしい。
フォークを入れると横に飛び出すくらいクリームが軽い。
ショコラの重さとクリームの軽さの組み合わせが面白く、美味しい。
食べ進めていくと重厚なショコラを少し重く感じるので、小腹が空いた時に食べるのが良さそう。
・Rhum raisin(ラムレザン)
ラム酒のムースとショコラのクリーム、漬け込むラムれーずん、ラムとヴァニラの香り。
ラムの香りがぷんぷん。
フォレノワールのクリームがエアリーなのに対し、こちらはもっちりとしつつ軽いムース。
・Saint-marc(サンマルク)
ショコラとヴァニラのクリーム、黒胡椒の香り。
・Floraison(フロレゾン)
フランボワーズのムース、フランボワーズのジュレ、ピンクベリーの香り。
(フランボワーズ:フランス語でのラズベリー)
中にピンクペッパーが入っている。
・Pistache(ピスターシュ)
ピスターシュのビスキュイ、ピスタチオのムース、キルシュ漬けのさくらんぼ。
(ピスターシュ:フランス語でのピスタチオ)
ピスタチオを使うと味が重くなりがちだが、さくらんぼを入れることで最後まで美味しくいただける。
・Ardèche(アルデッシュ)
マロンとカシスのケーキ。
大好き。